一月七日、東京の母と上野松坂屋に現代書道二十人展を見に行った。
会場はご高齢の方達であふれていた。
お昼に美味しいおそばを食べたが、その隣のあんみつやさんで母がデザート(!)に粟ぜんざいを食べたい、という。
粟ぜんざいなど初めての私は興味津々、そばでふくれたお腹をものともせずお供をした。
…出てきたそれはたしかに美味しかった。

「こどものころから大好きだったの」
と幸せそうな母。
「この粟餅が熱くなきゃだめなの」
と満足気に味わっている。
ふと、店内。
ここもまた高齢者がほとんど。
「ほら、ひとりでちゃっときて食べてはる。なんか ほほえましいわあ」
と言ったのはネズミ年生まれの母であった。
見回すとかなり高齢な方。しかも白髪の男性も大盛のあんみつなどをぱくついている。
さっきおそば屋で近くに座ってた二人連れのご婦人方も、お汁粉を召し上がってる。
なにかこう、集中して味わっている感じだ。

母はニコニコしてる。
私もなつかしいようなほほえましいような気分に…粟ぜんざいはそんな優しい甘さの味でした。
この文書は、ウェブサイトえだまつこずえ事務所に掲載されたものです。